2013年7月10日水曜日

特等席


トムとおばあさん


トムは、おばあさんが大好きでした

おばあさんを守ろうと いつもおばあさんの後を追います


「ああ、だめだよ。そこは危ないよ」

「ああ、おばあさん、草に足を取られるよ」


おばあさんは、いつもにこにこ



おばあさんの長い畑仕事が終わるころ

あたりは、すっかり日が暮れて…


「帰ろうか」


おばあんはつえをついて、家のほうに向かいます

振り向いていつものように トムを見つめます


トムは、我慢できなくて ついつい 上等な席に登ります


「いたた」


おばあさんは 痛そうに声を出しますが

でも、にこにこ


「帰ろうね」


帰ろう…

帰ろう…


上等な、おばあさんの席とともに。